“私と写真”その1/山本寿太郎



【左初めてのカメラ 右現在使用中のカメラ(ミノルタα507SI)とレンズ】

写真を始めたきっかけ…初めてのカメラ
 始めたレベルをどう考えるかで変わりますが、初めて自分のカメラ(キャノンP)を買ってもらえたのは、高校の修学旅行の時でした。旅行の風景写真や庭に咲く草花の撮影を何もわからないまま始め、ネガフイルムでの白黒写真をしばらく楽しみました。当時はカラーフイルムは高価でよほどの時でないと買えないほどでした。その後、本格的に写真を趣味として取り組みだしたのは、大学時代。写真クラブに入り、写真の撮影、フィルムの現像、引き伸ばし技術などを先輩から教えてもらいながら、多くの写真の知識を学んだように思います。どちらかといえば、撮影よりもフィルム現像や、引き伸ばしすることに面白さや魅力を感じ、自宅の押し入れで現像や引伸ばしの作業を楽しんでいたように思います。


花撮影へのスタート…花との出会い
 社会人になってからは、しばらく写真から遠おざかっていましたが、1998年7月に当時出向していた小松市で、市が主催する第1回市民白山登山に参加し、何とか登れた山で、厳しい環境に咲く初めて見る高山植物の美しさに魅力を感じ花写真に取りつかれていきました。さっそく一眼レフカメラ(ミノルタα3X1)と接写ができる50ミリマクロレンズとを購入し、休暇になると車で行くことができる富山・長野・新潟などの山や高原に行くのが日課になりました。しかし、今思うと当時撮影していた花写真は、ともかく自己流で、記録に残すことや美しく撮ることだけで、終わっていましたが、多くのいろいろな花々に出会うことで、花を撮るためのフレーミングや構図などを試行錯誤しながら自然に身につけられたのだと思います。


山野草カタクリとの出会い
 そんな中で、小松の山野草の愛好家の方からカタクリの群生地に案内してもらったのを契機に、自分で北陸を始め各地の群生地や開花時期を調べては、春になると毎年撮影に行きました。 しかし、カタクリの花の開花時期は、約1週間だけ、花が終わるとすぐに種をつけ、そのあと地中の球根だけを残し、すぐに消滅してしまうため、群生地は分かっても、どこの場所に咲くのかかもわからないことが多く、開花時期にタイミングよく撮影に行くことがなかなか難しい状態でした。


そんな失敗の中からソメイヨシノ(桜)の開花との関連していることや咲く環境は北斜面の紅葉樹林帯が多いことなどがわかるようになりました。現在でも毎年4月〜5月には、桜の開花情報と毎年記録している群生地の開花情報を頼りに福井・石川・富山・新潟・長野の各県に撮影に出かけ、春の妖精といわれる典型的なスプリング エフェメラル(Spring ephemeral)のカタクリを花の写真を撮り始めて以来毎年10数年以上も追っかけています。

カタクリの花について
昔はこの花の球根から片栗粉を作ったことからこの名前になったようである。また、別名では、カタタゴ(かごを傾けたように咲くことから)と呼ばれている。ユリ科の野草で、早春(近畿では、3月下旬から4月上旬}に雑木林等の林床に咲く。花は薄紫色から濃いものまであり、まれに白い花がある。花の色は咲く場所の環境等により少しずつ異なる。地上から十数センチ、花は下を向いて咲き、日が当たり温度が高くなると花びらをそりかえさせる。その姿は可憐で、「春の妖精」と呼ぶにふさわしい。

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